はじめに

ボランティアで動物保護活動をしている吉田勝と申します。
私は、これまでに保護猫の飼育やボランティア団体のサポートという形で動物保護活動に携わって参りました。
活動の更なる発展の場として保護猫カフェを創設したいと考えています。

なぜ、保護猫カフェが必要か

最終目的は殺処分ゼロの実現です。
現在、全国に様々な施設・ボランティア団体が存在し、行き場の無い動物たちが受け入れられています。
しかし、その様な施設の受け入れ頭数にも限界があり、全ての動物たちが受け入れられている訳ではありません。

環境省HPによると、 平成30年度の殺処分数は
犬が 7,687頭
猫が 30,757頭
となっています。殺処分ゼロには程遠い数字です。

統計資料 「犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況」 より

https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/statistics/dog-cat.html

では、どうしたらよいか

これまで通り、個人・保護団体・保健所等の活動を継続して行くことは勿論大切な事だと思います。
それに加えて、野良猫や捨てられる動物を生み出さない為に、次のステップの活動が必要であると私は考えています。
保護団体が受け皿だとすると、どの受け皿も満杯になっている事がよく問題視されています。
棄てられる動物や行き場の無い動物をなくすという蛇口を締める行動が、いま必要ではないでしょうか。
そのための環境作りにお力添えくださいますようお願い申し上げます。

その他の目的

私が自宅で保護した猫が子猫を生んだ時、保健所や愛護団体にペットの引き取りや里親探しの手伝いをして貰おうと考えて、
アニパル仙台という仙台市の動物管理センターに相談に行きました。
その時、なんと猫を棄てに来る輩と勘違いされて(?)職員にいきなり怒鳴られました…。
(余談になりますが、ゴミ捨て感覚で保健所等に来る人も多いんでしょうが人の話を聞かずに、早とちりして怒鳴る職員が居るのは改善して欲しいです。アニパルで働いている人は仙台市の職員だと認識していますが、クレームを言う気にもなれずそのまま帰りました。それ以降、利用していませんが、今はまともな施設になっている事を期待しています…。)
なお、アニパル仙台は土日祝が基本休みの8時30分~17時営業なので、譲渡と保護に関してはここだけに任せても殺処分ゼロ実現は難しいと思います。
一番里親探しが見込める土日祝に対応していないのは重大な弱点ですね。
ここは民間がカバーするしかないのかなと思っています。実際、愛護団体と連携しているみたいです。

その後、宮城県内の愛護団体について調べましたがそれぞれの愛護団体がどんな団体か、どのような方針なのか、どうやってコンタクトを取ってよいかよく分からず、結局自力で里親探しする事にしました。個人で愛護団体に接触するのはなかなかハードルが高いと思います。
私が目指す保護猫カフェでは活動の内容や方針をHPで情報開示したり、ボランティアメンバーとして保護活動に参加して頂くなどして
活動内容についてオープンにし、気楽に相談できる施設で在りたいと思っています。

話は変わりますが、ボランティア側の視点から見ると、保護猫カフェを利用する事で様々な問題が解決できます。
私の関わっている団体では、譲渡会を開催する時はイオン多賀城店の店先スペースを借りるか、フリーマーケットに参加して開催しています。
しかし、次のような問題点が在り、解決出来ていません。

  • 「譲渡会の開催が知れ渡らない」
  • 「犬猫が檻に入れられてストレスになる」
  • 「店外スペースを借りている為、冬期や悪天候時に開催出来ない」
  • 「頻繁に譲渡会を開催出来ない」
  • 「欲しい人(里親さん)が見つかっても衝動買いの様な形になる」
    (本当にペットを飼う事が出来るか家族で一度相談して結論を出して欲しいです。勢いで飼うのではなく、10年20年後も世話できるか良く考えて欲しいです。)
  • 「活動のノウハウが共有されない」
  • 「継続的な活動が難しい」 (無償で休日を潰してもやりたい人がいない、ボランティアなので各人が個人の生活を優先するのは仕方がない)

等々の問題は保護猫カフェ設立で解決出来るかと思いますし、その他にも解決・改善出来る事が多々あります。
また、今後も継続してスペースを借りられるか不透明なので、譲渡会場を確保すべく保護猫カフェが必要であると考えています。

そのほか、猫を飼うことが出来ない方でも猫カフェに通ったり、SNSで情報拡散をする事で動物愛護活動に参加する事ができます。
また、愛護団体に関わるくらい熱心な方はそうそういないので、そうではない方にも保護活動をアピールし、捨てられる命を未然に防ぐ事にも繋げたいです。